このブログも始めて随分と年月が経ちました。
途中様々なご指摘、匿名の嫌味(笑)など頂きました。
でもまぁいろんな考え方がある中で僕が思ったことを書いているわけなので、一部の人には間違いでも当てはまる人もいるのではと思います。
そんな感じで僕の話を全て鵜呑みにせずに、話の一つとして読んでいただければ幸いです。
サックスにとって一番大事なのはなんでしょう?
おそらく音色だと僕は思います。
だってジャズでもクラシックでも一緒ですが、どんなにすごい演奏技術であったとしても音色が悪かったら?
ですよね。
じゃぁいい音色ってどんなのでしょう?
結局これも答えはハッキリしないですよね。
だって好みがあるんだもん。
クラシックの方は柔らかい木管らしい響きを好みますよね。
ポピュラーなど一般の人はきらびやかな明るい響き。
ジャズはダークでファットな?
同じ楽器とは思えないくらいサックスの音色は幅があります。
僕はほぼジャズばっかり吹いていますが、ジャズでもバリッとした音色のプレイヤーもいれば、もさっとした音色のプレイヤーもいますし、ジャズらしい音色といっても実に様々です。
なので正解はないのですが、やっぱり参考になる音がないと、いざ自分が音色を求める時のイメージがないですよね。
じゃぁ僕はというと実は特に誰かプレイヤーを挙げられる訳ではないです。
ただたくさんのジャズライブに足を運び、たくさんの素晴らしいプレイヤーの生音を聴きまくりました。
そして一緒に演奏させていただいたりして日々感じて来たことの積み重ねで自分の中の音色が最近ようやくイメージできてきました。
言葉にするのは難しいけど、比較的ダークでややザラついたイメージ。
でも音の輪郭はしっかりしていてファットな音色。
こんな感じを追求しているように思います。
でももう今のマウスピースなどのセッティングで3年以上経つのでは?
やっぱりイメージって大切ですね。
ずっとビンテージのマーチンコミッティ3を使っているのですが、最近ソルダードトーンホールの根元のろう付けが甘くなって微妙な隙間ができていました。
それで現在やや大掛かりなリペアで入院中。
そのため久しぶりにメインとなったセルマースーパーアクションserie2ですが、以前はどうしてもイメージ通りの音色が出せずビンテージに走った経緯があり、贅沢にも最近はe-SAXでの夜練以外ではほとんど吹くことがありませんでした。
ですが久しぶりに部屋以外で吹いてみたら、以前と全く音色が違うんです。
セッティングは一緒ですが。
おそらくビンテージはビンテージの響きがあり、それに合わせた息の入れ方のようなのがあるような気がします。
それが体に定着しているので、そのイメージで持って吹くと、以前とは違い自分好みにいい感じの音色で吹くことができたのではと思います。
自分の今の音。
最近はセリエ2がオークションでビンテージと書いて売られたりもしてますが、全然ビンテージじゃないですよね。
僕のセルマーが多分94年製くらい。
マーチンは47年製ですからね(笑)
全然新しい(20年以上は経ってますが)
話が逸れましたが、とにかくイメージを体が覚えてくると楽器が変わっても結構その音色が移行できちゃうということです。
確かにプロの人に別の楽器を吹いてもらっても、結局その人の音色になってますもんね。
いい音色かどうかは人からの評価ももちろんあります。
が、ある程度経験を積んだら自己分析というか自己評価もできるのではないかと。
もちろん現状に満足せず、常によりいい音色を目指すことが大事ですけどね。
果たして自分の音色は自分でも気持ちいい音色なのか?
そして聞く人もウットリさせられるのか?
音色への飽くなき探求は続きます・・。
ついパーツにこだわりやすいのがサックス吹きの宿命ではありますが、自分のイメージを育てるためにプロミュージシャンのライブに通うことも一つの自分の音色チューニングになるかもしれません。
最後に今の僕のセッティングを久しぶりに書いておきます。
ずっと変わってないですけど。
マウスピース:Theo Wanne GAIA 6
リガチャー :Wood Stone サテンゴールド
リード :RICO(現ダダリオ)Jazz Serect FiledCut 3H
楽器:Martin Commitee3(1947) Selmer SA80serieII(90年代)
こんな感じです。
なんの参考にもならないですね(^^;
すみません、久しぶりに思ったことを書いてみました。