アルトサックスで行こう(Take The "A" Saxophone)

熊本でさすらいのアルトサックス吹きをやってます。脱素人を目指して頑張ってます!
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初心者のための音楽理論10-ノンダイアトニック・コード

毎回ことわりますが、
この記事のタイトルには「初心者による」がつきます(笑)。

だんだん説明するのも大変になってきました。
頑張っていきたいと思います。


ダイアトニック・コードとツーファイブのお話までしましたが、
今回はノンダイアトニック・コードのお話です。

一言で言えばダイアトニック・コード以外のコードのことです。
There Will Never Be Another YouのAメロのコード進行を使って、
解説してみました。
一曲のコード進行を見てみると
多くの曲にはダイアトニック・コード以外のコードが見られます。


例えばThere Will Never Be Another Youのコード進行を見てます。
キーはアルトサックス用のEbで表記しますが、
キーがCなのでどんな楽器の方でも参考になると思います。
冒頭16小節です。


| C | C | Bm7(b5) | E7 |
| Am7 | D7 | Gm7 | C7 |
| FM7 | Bb7 | C | Bm7(b5)-E7 |
| Am7 | D7 | Dm7 | G7 |

さてまずダイアトニック・コードを見つけてみましょう。

C(I),Dm7(IIm7),FM7(IV7),G7(V7),Am7(VIm7),Bm7(b5)(VIIm7b5)


以上です。

ではそれ以外は、
E7,D7,Gm7,C7,Bb7,D7
これらは構成音を見てみると、
Cメジャースケール以外の音が含まれます。
ドレミファソラシ以外の音です。


キーがCの曲だからといって油断してると、
Cメジャースケールだけで吹いていると
あれれ〜!

なんとなく噛み合なくなります。


ノンダイアトニック・コードの所は
Cメジャー以外の音が入るということです。
例えばE7というコードの構成音は、
ミ、ソ#、シ、レ
です。

ソ#はCメジャースケールに含まれない音です。
ですから単純に考えるとE7のところでは
ソ#が使えるということになります。


ではなんでこんなことが起こるんでしょう?


一つは代理コード。
構成音が似ているコードなどに置き換えてある場合。
これは僕もちょっとまだ難しくて、
すぐにはわかんないところですが、
例えばコードの4つの音のうち3個が同じとか。


もう一つは部分的な転調です。
ここではこれについて説明しますね。

もう一度先ほどの進行を見ます。
今度はダイアトニック・コードとか関係なく
ツーファイブ進行を探してみましょう。


| C | C | Bm7(b5) | E7 |
| Am7 | D7 | Gm7 | C7 |
| FM7 | Bb7 | C | Bm7(b5)-E7 |
| Am7 | D7 | Dm7 | G7 |


いっぱいありますね!
ほとんどツーファイブです。

赤色で示したDm7-G7は
まさしくCメジャーのツーファイブですね。
では青は?
Bm7(b5)-E7
これはAマイナーのツーファイブです。

緑はAm7-D7。
これはGメジャーのツーファイブですね。

すぐにわかりますか?


しょっちゅう探しているとそのうちわかるようになると思います。


最初の4小節。
C〜Bm7(b5)はトニック〜ドミナントの動きで、
ダイアトニック・コード同士なんですが、
そのあとE7に進んでます。

いろいろな解釈があるのですが、
Bm7(b5)をきっかけにAマイナーに部分的に転調していると
考えることが出来ます。


コード進行のしくみっていろんなパターンがあるんですけど、
こういう感じで曲の中で転調する方法はかなり多く見られます。
曲のハーモニーをダイナミックに広げる手法です。


とりあえず「はぁ転調したのか」とだけ理解してください。


E7はそのまま5小節目のAm7に解決しています。
Aマイナーのツーファイブですから。


次はそのAm7からD7への進行(緑)ですが、
ここはGのツーファイブです。
せっかくダイアトニック・コードに戻ったけど、
さらにまた転調してGになってます。
D7の構成音はレ、ファ#、ラ、ド#
ファ#、ド#がCメジャースケールと異なりますね。


ほんでこのあとがGメジャーではなく
なぜかGm7に進んでいます。

ここもメジャーからマイナーへの部分的な転調です。
比較的自然に転調できるので、
この進み方もよく見られます。


ちょっと頭が混乱してきました?
転調の具合とかはあんまり今は詳しく理解できなくていいですよ。
なにか起こってノンダイアトニック・コードが曲の中に出現してる!
くらいに理解してください。

Gm7はC7に進んでいます。
これはFのツーファイブです。

FM7にすすんでます。
ほんとはセブンスは付かないんですが、
つけることでダイアトニック・コードになるので
付いてるんでしょうね。



とりあえずコード進行のはなしがメインじゃないので、
ツーファイブの確認だけにしておきます。


Cメジャーの曲なのにそれ以外のツーファイブが
いっぱい出てきました。


このように部分的な転調のように見える
ノンダイアトニック・コードのツーファイブ進行の
ファイブにあたるセブンス(Am7-D7ならD7)を
セカンダリードミナントと呼びます。


ダイアトニック・コードだけでも曲は作れるのですが、
ノンダイアトニック・コードをうまく取り入れることで、
曲のイメージの幅が広がる(マンネリが減る?)ので、
多くの曲がダイアトニック・コードとノンダイアトニック・コードから
出来上がっているということです。


で、実際にアドリブでなくても
テーマを見てみるとノンダイアトニック・コードの
所のメロディーにはその曲のキー以外の音が使われていたりします。


アドリブの際もノンダイアトニック・コードのところは
イメージを変えて、それにあったスケールで
吹かないとコードの響きとマッチしないことがあります。


スケールのはなしは今後していく予定です。
ちょっと話が込み入ってしまいました。
あんまり難しく考えないでくださいね。


まずはノンダイアトニック・コードを見つけたら、
そのコードの構成音を調べて、
その曲のキーのスケール以外の音をうまく使って
吹いてみるといいかと思います。



曲のコード進行をじっくり見てみようと思ったら、
まずダイアトニック・コードのツーファイブを見つけて、
それ以外のツーファイブ(ノンダイアトニック・コードの)を見つけて
区別するようにしましょう。


やってるうちにツーファイブがどれかすぐわかるようになります。
サークル・オブ・フィフスを活用して(前回参照)、
探してみてくださいね。


ツーファイブ進行の部分のノンダイアトニック・コードのことだけ
お話ししてみました。


コード進行のしくみを説明できたら、
作曲ができるわけですが、
僕にはまだそんな能力はありませんので、
コード進行のセオリーはツーファイブまでで終わろうと思います。
でもみたらわかる通り曲はほとんどツーファイブ進行で出来てるっぽいでしょ。


ノンダイアトニック・コードを多く含む曲では、
いろんなキーのツーファイブが出てきますので、
すべてのキーのツーファイブをいろんなフレーズで
早いうちから練習することをおすすめします。


今後はスケールの設定についてお話ししていきます。
僕にとっても課題ですが、
読んでくださっている皆さんと一緒に勉強したいと思います!
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この記事に対するコメント

こんにちは、マンさん。

一応、次の曲は「Satin Doll」にしました。
「はじめてのジャズー赤本」の
CDにカラオケが入ってる曲なのが
大きな理由です。
ただし、現在、愛機がリペア中。
譜面上の勉強だけです。
指だけ、さみしく動かしています。

さて、ダイアトニック・コードと
ノン・ダイアトニック・コードと使用スケール。
難しい理論になってきましたね。
しかし、私はハーモニック・マイナー・パーフェクト・5th・ビロウどころか
通常の12キーだけでも大変な身です。
コード記号からキーの連想できる身に早くなりたいものです。

音色も良くしたいし・・
愛機が戻ってきたら、やる事山積み。
では、今日はこの辺で。
hubtones | 2009/11/30 8:36 AM
サテンドールだと最初の4小節にルートが一音上がる転調がありますね。Aメロ後半は半音ずつルートが下降。

テーマは簡単ですけど、アドリブは意外と攻めがいがありそうですね。

テナーだとAメロに含まれるツーファイブはEm7-A7とF#m7-B7の二つですかね。
Em7-A7だとDメジャーのツーファイブなのでダイアトニックコード。ですからA7はミクソリディアン。

F#m7-B7はEのツーファイブでノンダイアトニック・コードなのでB7はDメジャースケール以外の音が入りますね。とりあえずハーモニックほにゃららよりコードトーン見て、その異なる音をうまく使うことからスタートでいいと思います

B7はシ、レ#、ファ#、ラ
なのでレ#をうまく入れると(大事な3度の音ですし)、うまくそのコード進行の雰囲気がでるんじゃないかなぁと思います。

Bメロもツーファイブ(Aメロと異なる)が2つでてきますかね。同じ要領で見てみるとわかりやすいかも。
4つのキーのツーファイブが練習できますね(^^)
すでにご存知のことでしたら失礼しました。

一緒に頑張りましょー!
マン | 2009/11/30 2:43 PM
そうですね、転調に次ぐ転調。
スケールまで考えるとこんがらがりそうです。

しかし、コードの構成音すら覚えていないので、
まず、コード音!
Eb7なんかE7のコード音を全て半音下げただけ。
クロマチックなフレーズだといいかも?
なんて考えています。

「はじめてのジャズー赤本」の参考譜面でも分析すると何かわかってくるといいなぁ。
hubtones | 2009/12/01 5:43 PM
同じフレーズを半音下げて吹いちゃう方法はありだと思いますよ。事前に仕込んでないと難しいですけど、Aメロの最後の方とかですね。半音ずつルート下がりますもんね。
ツーファイブのところも同じフレーズを移調して吹いてもいいですよね。ちょっとずつリズムをずらしたりするともっとカッコいいかも!
でも頭でわかってもなかなか僕もうまく吹けないっす(--)
マン | 2009/12/02 12:52 AM
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