アルトサックスで行こう(Take The "A" Saxophone)

熊本でさすらいのアルトサックス吹きをやってます。脱素人を目指して頑張ってます!
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There Will Never Be Another Youで理論講座その1

 久しぶりに理論講座的な話をしようかなと思います。
マル2年くらい放置してるのでは?

題材を使ってコード進行の意味とアベイラブル・ノート・スケールなどを
自分のつたない知識の中で解説してみます。

お題の曲は通称「アナザーユー」で知られる超スタンダード、
There Will Never Be Another You
です。

実はこの曲にはアドリブをやるにあたっての
コード進行のツボがけっこう凝縮されているので、
とってもお勉強に持ってこいの曲なんですね。

何回かに分けて説明します。
いっぺんに書くと途中で行き倒れしちゃいそうなので(苦笑)。


アルトサックス用のキーで説明します。
というのがアルト(Eb用)ではキーがCメジャーなので、
とっても度数をつけるにしてもわかりやすいからです。

移調楽器でなければよく出てくるEbメジャーです。
テナーやトランペットのBb楽器なFメジャーとなります。
度数を絡めて話しますのでちょっと考えればわかるようにしますね。
今回はイントロダクション的な話も含めアドリブについて話します。

それでは始まり始まり〜(^^;

とりあえずこの曲知らない方はちゃんと曲を知ってくださいね。
今はユーチューブとか便利なものがいっぱいありますので、
曲は知っててくださいね。


度数とかの専門用語がわからない方は
相当昔に書いた記事ではありますが、
右欄から理論講座等を参考にしてください。 


まずCメジャーの曲なので全体のイメージはCメジャーになりますね。
じゃぁ全部Cメジャースケールだけ使って吹けば、
適当に吹いてもアドリブとして成立するかというと
答えはノーだと思います。


僕もサックスを始めてすぐはまったくアドリブとはなんぞや、
ということもジャズが何かもよくわからず、
適当にやってましたので、
譜面を見て#もbもついてなければ、
その曲は全部Cメジャースケール(当時はそんな言葉も知りませんでしたが)で、
吹けばどーにかなるんだろうとくらいに思ってました。


ところがマイナスワンに合わせて吹いてみると
全然ハマらないわけですね〜。


じゃあどんな音を使わないといけないのか?
まぁジャズですから「いけない」とは言い切れないですが、
どんな音が使える、とか使い方によってはイケル、のか?
が、最初はまったくわからないわけです。


そこで最初はコードひとつひとつを見てました。
しかしひとつひとつのコードだけみても、
なかなかそれはその曲のもつハーモニーを理解することにはならないんですね。
コード進行のセオリーを理解して、
初めてその曲のハーモニーのうねりを理解でき、
そしてその時に利用可能な音階を知るわけです。


自由にイメージのままに吹くなんてのは天才の方か
ちゃんと音楽的な知識を踏まえてからやることであって、
初心者が適当に吹いてもそれはまったく説得力がないので、
お間違えないようにしましょう。


ただこれから話することだけやっても
ジャズになるわけではなく、
他にもリズムやフレーズなど多くのことを
先人たちから学ぶことも必要です。
長ーい道のりとなります。


とまぁ前置きが長くなってしまいましたが、
とりあえずアナザーユー冒頭の4小節から見てみます。


CM7(Cメジャーセブン)が2小節あって
Bm7(b5) | E7(b9) |と続きます。


最初の2小節はもちろんCメジャースケールでオッケーです。

ちゃんと理論をかじった人ならばその次のBm7(b5) | E7(b9)を見れば
次はどのコードに進むかわかると思いますが、
答えの5小節目はAm7に進みます。

Bm7(b5) | E7(b9)というのはAマイナーのツーファイブ進行です。
Am7(Aマイナー)はCメジャーの平行調ですね。
どっちもbも#も付かないキーです。
(ツーファイブ進行ってなんだって方は理論講座から読んでくださいね)


ですから考え方によっては5小節目まではbも#もなくて大丈夫みたいです。



・・・が、
マイナーのツーファイブでは使うスケールがちょっと違いますよね。
アドリブやってみよ講座かどっかで書いてます。
Bm7(b5) はCメジャーでのVIIm7(b5)ですから
ロクリアンスケール(つまりCメジャーをシから始めただけですけど)、
そしてE7(b9)はこのb9を使ったハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウという
長ーい名前のスケールを基本的に使います。


というのがE7(b9)というコードはCメジャースケールの
ダイアトニックコードではないですよね?
IIIm7(Em7)ならダイアトニックコードですが、
III7(b9)というコードはノンダイアトニックコードになるので、
やっぱりCメジャースケールの音だけではこのコードの存在意義がなくなるわけです。
それ以外の音を使うことで曲の雰囲気を変えているんですね。
なのでそういう音が必要になります。

具体的にいうと、ここ(E7(b9))ではG#という音がとってもよく響きます。
Eハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウの3度の音です。
よーく考えたらAマイナーのツーファイブなので、
それをAハーモニックマイナーで吹けばいいということですかね。
ナチュラルマイナーではなく。


Cメジャーから平行調のAマイナーへ転調してると考えると
わかりやすいかもしれません。
平行調なので大げさな転調じゃないですけど。

ですがAmはVImというダイアトニックコードですね。
IIIm7とVIm7というダイアトニックコードはルートであるIM7と
共通の構成音を多く持つため同じトニックとしての機能を持っています。


なので一応Amに転調したようにも考えられますけど、
単純にCM7の代理としてAm7があると思ってもいいです。
ですからE7(b)はハーモニックなんちゃらを使いますが、
5小節目のAm7はハーモニックマイナーじゃなくても
ナチュラルマイナーでもいいですかね(つまりAエオリアンスケール)

さらにいうとこの後説明するD7に進むので
Am7-D7というGメジャーのツーファイブと考えると、
Aドリアンスケールも理屈上イケルかもですね〜(ファだけ#します)。

6小節目はD7に進んでいます。
このD7はもう少し先の小節にも2小節続けて大きく出てくるのですが、
このコードが結構ポイント高い存在です。


とりあえず形としてはAm7 | D7 なので
Gメジャーのツーファイブ進行になってますね。
なので進行感も自然です。



しかしD7もダイアトニックコードではありません。
II7という格好ですね。

このツーセブンというのは通称セカンダリードミナントと呼ばれる、
ノンダイアトニックのセブンスコードの中でもよく出てくるコードです。
ほかに後にも出てくるI7などもよく出てきます。
曲の雰囲気を変えるために一時的な転調するキッカケなどに出てきます。


基本的に通常のドミナントセブンスコード(V7)は
ミクソリディアンスケールが一番妥当なスケールとなるんですけど、
セカンダリードミナントでミクソリディアンスケールを使うと、
その曲の調性が曖昧になってしまいますので、
意図的に使うならいいのですが通常は別のスケールを使います。
つまりCメジャースケール以外の音がここでも動員されます。


その代表格となるのがリディアン7thスケールです。
メジャースケールの4番目の音が#したスケールで、
このスケールにはアボイドノート(禁止音)がありません。
(ミクソリディアンスケールでは基本的に4の音はアボイドノートです)


もちろん使い方のコツと言うか、うまく#4の音を利用した
フレージングを学ばないといけませんが、
ちゃんと使うと、特にここよりこの後の2小節続くD7で威力を発揮します。
D リディアン7thなので
まずDメジャースケールの4番目の音を#します(これだとただのリディアンスケール)。
そしてセブンスなので7番目の音はbします。
レ・ミ・ファ#・ソ#(コレ!)・ラ・シ・ド


他にもホールトーンやオルタードドミナントスケール、コンディミなど、
たくさん使えるのですが、
まず基本はリディアン7thと覚えた方が理解しやすいかなと思います。


疲れたので今回はここまでにします。
わざとトニックやらダイアトニックコードやら
いろいろ専門的な言葉を入れてますが、
全部過去の講座のどこかで解説してますので、
わからない方はお時間ある時に見てください。

言葉がわからないと説明のしようがないので。
6小節目からは後日です。
脳みそをやわらかくしてお待ちください(^^
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