アルトサックスで行こう(Take The "A" Saxophone)since2008

熊本でさすらいのアルトサックス吹きをやってます。脱素人を目指して頑張ってます!
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新しい(?)伴侶(サックスですよ)がやってきました(The Martin)

けっして今のセルマーが嫌とかそんなことはないのだけれど・・・

職人さんの手によって組み上げられた古い楽器のもつ響きのよさに惹かれて、
ついついビンテージサックスに目移りするのです・・・。
そんななかついにこれからメインをつとめてくれそうなすばらしい伴侶に出会いました!




通称The Martinと呼ばれるマーチン・コミッティー3です。
アート・ペッパーが使用していたといわれるモデルです。
シリアルからだいたい1947年ごろの機種です。
なーんとヤフオクで落札するという大胆なお買い物でした。

というわけで選んだ経緯やインプレッションを書いてみようと思います。
そうとう長いのでお暇な時に興味のある方だけどうぞ(笑)


昨年の暮れあたりになって初めてビンテージサックスにたくさん触れる機会を得ました。
それは僕が八代の老舗ジャズバンドSWINTに入る前に
サックスを吹かれていた先輩がプレイヤー兼リペアマン兼コレクターというところからです。
プライベートでの交流はそれまでなかったのですが、
ふと他のメンバーにマーチンの古いヤツが欲しくてオークションで悩んでるなんて話したんです。
その話をさりげに伝えてもらっていたらしく、
昨年バンドの忘年会を開いた際に持ってきてくれたんです。


それが結局入手してしまったマーチンのインディアナという古いモデル。
シリアルから1928年頃のものとわかりました。
借りた次の日吹いた時の感動と言ったらなかったです。
なんだろう、この感覚は!


うれしくなってすぐに電話して自宅に遊びにいって、
たくさんのビンテージを吹かせてもらったりしました。
シックス(フラセル)、セブン(アメセル)、キングsuper20シルバーソニック、
ルブラン(超レア)、ブッシャーA20、コーンCメロなどなど・・・。
修理待ち含め50本近くありました。


でもやっぱりマーチンの音色が気に入ってしまってその場で譲ってもらったのでした。
ただトーンホールはインラインで左手指は結構前に回り込ませるように
持たないといけないし、テーブルキーも角度が全然違うので小指が空振りしやすかったり、
運指の面ではやっぱり現代楽器と比べると慣れてないせいもあってちょっと大変。
あとB,Bbキーがひだりにあるタイプはかなりテーブルキーが重いという難点もあります。


多少キーバランスが悪かったので、
いったんお返しして鳥栖にいらっしゃるリペアの師匠の手も借りて、
バランス調整をやりなおしてもらいコンディションもずいぶん良くなりました。
しばらくメインで使っていたら運指も慣れましたので、
2回ほどライブでも使いました。
パワーが足りない気もしましたが聴き直すとやっぱり音色はいいんですね。
多少裏返りやすいですけど。


ただ音色にはとても惹かれるのですが、
やっぱりここまで古い楽器だとやっぱり多少扱い難さやパワーが障壁となって
メイン楽器はなりにくく自然ともとのセルマーSAserieIIに戻っていました。
多少パワーがないと埋もれるケースもあるのでライブでは無理でも、
小さなスペースでしっとりやるなら最高です。
けっして使い物にならなかったという話ではないです。


セルマーは鳴りを良くするための改造も施したのですごく響きがよくなって、
やっぱり僕はずっとこれでいこうと決心しました。
全然悪くないんです。
すごくよく鳴るし(吹き手にはよるけど)。
でもやっぱり管がもつ特有の音色の硬さがなかなかとれません。
なのでついマウスピースで悩むことになるわけです。



いつかはビンテージの思いをはせながらもこのマーチンの経験から、
なかなかしっかりバランスを考えて選ばないといけないと思ったのでした。
僕はコレクターではなくプレイヤーですから!(^^; 一応・・・。


それで今年に入ったくらいから暇さえあればヤフオクをのぞく日々。
気になるものを見つけてはウォッチリストにいれて観察。
ある程度知識も増えましたし、相場も見えてきました。


なんどか落札を本気で考えたりもしたのですが、
土壇場で諦めたり、入札したけど追い越されたり。
アメセルシックスのほぼ最終型くらいのが安く出てて、
思い切って27万で入札して出かけて帰って見たら29万で落札されてました。
もう一息頑張っていれば・・・(苦笑)

でも見てるうちにだんだんシックスがどうでもよくなってきました。
あんな大金出して買わなくてよかった〜。
逆に今手放したいミュージシャンがいっぱいいるらしいですし、
周りと同じところをめざしても(なんて自分を慰めてるんですが)・・。

自分の中での判断基準としてまず1940年以降のモデルを考えました。
できれば50年代以降。
この辺りは品質も良くてある程度ボリュームも出るものが多いと勝手にイメージしたからです。
そこで再浮上したのが一番最初に本気で落札を考えたマーチンのコミッティー3でした。
アート・ペッパーが好きだからということだけではなくて、
持っているマーチンの音色の良さ、作りの良さなど。
それに極めてマニアックというほどでもないけどマニアックなところ(^^


アメリカ製にはこだわらなかったのでSMLも面白いかもなんて思ったり、
ブッシャーもとても音色がすばらしくてマーチンより運指が楽だったし、
コーン6Mでも程度の良さそうなのがあれば・・・といった感じでのんきに探していました。
セルマーと比べたらオークション市場ではかなり安いですからね。


でも結局このまま買わないんだろうな〜なんて思っていたところでした。
すると先日昼休みボーッとヤフオク見てましたら、
マーチン・コミッティー3がポッと出品されてたんです。
これまで何度もみては諦めていたのですが、
今回はなんとなくビビッときてしまって、
出品者の方の過去歴をちょっとのぞかせてもらったのですが、
どうもサックスプレイヤーの方のようでした。


値段は書きませんが即決価格。
いったん離れてお昼寝でもしようと思ったのですが、
気になって頭から離れません。


で、その勢いのまま落札しました(^^;
たぶん間違いないだろうと・・・。




で、さっそく届いたわけです。
年季や小さなダメージはかなり入っています。
キーガードのハンダ痕やゆがみなどもあります。
コレクターズアイテムではなくプレイヤーズホーンです。
でも僕はこれが欲しかったんです。



そして吹いたらもう・・・。




やばい!相当にすばらしい音色です(涙)。
僕のマーチン・インディアナから数段進歩しています。
めちゃめちゃ響きますし、うーん、もう説明がつかないっ!
パワーもあるけどフクヨカでハスキー。
自分で自分の音を言うのもなんだけどセクシーなんだからねっ!
心躍り、ときめきました!


ただし左手の運指はマーチン・インディアナよりシビアです。
サイドキーの位置が絶妙に悪い!
あさい角度でGキーをおすとD#パームキーに干渉しやすいんです。
ですが、それを克服してでも吹きこなしたい。
そんな名器に出会っちゃいました!


けっして楽器を変えたこととうまくなることはリンクしなかったりしますが、
気分の問題は大きいですよね。
とにかくずーっと吹いていたい気持ちになるほどのすばらしい楽器でした。
もし売ってくださった方がこの文を読まれたのなら、
この場でホントもう一度お礼が言いたいくらいです。
ありがとうございます(^^




ネックを固定するネジの位置も個性的ですよね。
この出っ張ったネジのせいで一般的なケースのネック入れるところに収納できません(笑)
ネジはずせば入る。

テオ・ワニーのGAIAとの相性もとてもよかったです。
ソロイスト系のマウスピースをトライしようかと考えていましたが、その必要もないみたい。


とにかくめざせアート・ペッパーじゃないですけど、
オンリーワンのいい音色をめざして頑張ってみようという気にさせてくれる出会いでした。
これでしばらくは物欲は遮断かな。
あっソプラノも欲しいんだった(笑)
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この記事に対するコメント

ビンテージ。思いっきりましたね。
でも、その思いっきりも大事であったりして。
私もビンテージ所持者ですが、同じ気持ちでしたよ。

あと、自分の思い描いていた音にめぐりあったのも運もよかったですね。
どっか、女性と一緒のような・・・(笑)
さくさく | 2013/11/07 6:55 PM
さくさくさん、こんにちは!

扱い難いところもあるんですが、中毒のように吹きたい病になってますよ。
響きが吹いていて気持ちがいいんです。
どっか、女性と一緒のような・・・(笑)
マン | 2013/11/08 7:54 AM
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