アルトサックスで行こう(Take The "A" Saxophone)since2008

熊本でさすらいのアルトサックス吹きをやってます。脱素人を目指して頑張ってます!
<< October 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 竹内直+片倉真由子デュオライブ@おくら行ってきました! | main | そしてまた壁 >>

ジャズを演奏するということに必要なこと(経験からのまとめです)

ジャズをやってみたいと思って楽器を始めてみたものの、
結局何がジャズなのかよくわからないという方も多いかと思います。
僕もよくわからないままイメージだけでジャズって、
感覚でパラパラ吹いてアドリブするもんだ、なんて思ってました。

もともとまったく楽器を習った事もなく、
譜面読むのもドから数えてやっとの状態で社会人スタート。
特に回りに教えてくれる人もなく漠然とサックス始めちゃったもんだから、
まぁ適当な時間があまりにも長過ぎました。


結局ジャズをやるってことは、
例えばコピーしたフレーズをそのまんま吹いたりすることではないし、
適当にパラパラ吹く事でもないんです。
知れば知るほどかなり高度な知識とテクニックを必要とする音楽だと思います。
その場で作曲してるようなもんですし、
リズムや歌い回し、メンバーとの音楽的対話など様々な条件が絡んできます。
それらを踏まえた上で自由によーいどんで演奏やっているわけです。

その曲のテーマをどう歌うか、ってところだけでも最初っからアドリブです。
フロントのみならずメンバー全員が、です。

じゃぁどうやってジャズをやる、ようになっていけばいいんでしょう?
相当長い文章なので頑張って読んでくださいね(^^
ジャズでアドリブをやってジャズバンド作ってライブするぞ!
となってくるとやっぱり簡単にはいきません。
ぶっちゃけ近道はありませんし、またゴールもありません(^^;


気が遠くなるかもしれませんけど、
誰でも最初はみんなそうです。
僕も未だにまだまだダメダメですが、それでも少しずつは前に進んでいます。


いくつかジャズをやるために必要な事を挙げてみます。

まず一番大事なのは人前で間違っていても音を出していく度胸なのかもしれません。
多少厚かましくないと最初の一歩がなかなか出ません。
僕は非常に小心者で(誰も信じてくれないんですけど・・)、
セッションに行こうと思うと心臓がキューッとなって胃が痛くなるくらい臆病でした。
それはキチンとお勉強を始めてからです。
理論なんて気にしなかった時は平気で吹いていましたけど・・。
敷居に高いお店では無理でもフレンドリーなお店ならそれでもよかったんです。
まずは音を出して楽しまないといけません。


でもいつかおかしいなと思う日が来るんです。
より多くの曲にチャレンジしようと思って、ジャズスタンダードバイブルを買ったとします。
でも開いてみるとそこには知らない曲の譜面とコード進行が書いてあるのみ。
何がバイブルなのか?
よくわからない事件が発生。


そうです。
ジャズスタンダードは枯れ葉だけじゃないんです。
山の様に曲はありますし、その中によく演奏される曲、マニアックな曲などがあります。
じゃぁそれはどうやって区別するのか。


ここでジャズをやるために必要なことパート2。
いっぱいジャズを聴くことです。
ここをすっ飛ばしてる人が非常に多いような気がします。
音楽家の耳で聴けるようにならないといけないんです。
CDでもライブでもセッションでも。
そうするうちによく演奏される曲の知識が増えていきます。


ジャズの名演にはジャズのすべてが詰まっています。
そこを理解できずしてジャズをやってるというのは、
最初の僕の話の様にイメージだけで適当にやってるだけなのです。


もちろんざーっと聴いただけでジャズがどうだなんてわからないハズです。
ジャズも時代で相当に幅広くスタートを誤ると、
とんでもなく難解な音楽という固定観念が出来てしまいます。
僕はチャーリー・パーカーですらわけわかんないって思ってました(苦笑)。
(まぁこの方はある程度わかってくるとその凄さがわかるようになります。難しいです)


まずはたくさん聴く事です。
僕は比較的わかりやすい1950年代のハードバップと呼ばれるジャズがおすすめかと思います。
マイルス・デイビスのマラソン・セッションと呼ばれる名盤4枚とかいいですよ。
リラクシン、スチーミン、クッキン、ワーキンでしたっけ?
それからその源となるビバップ。
パーカーはあと回しでもその流れを汲む人は一杯います。

そこからモダンになって行く60年代へと広げていくといいのかな。
もちろんさらに古いスイングジャズもテーマの歌い方など、
スイングすることの基本が詰まっています。
カウント・ベイシーやデューク・エリントンとかですね。

ただ単にかっこいいなぁで終わるのではなく、
何をやってるのかをじっくり聴き込んでいきましょう。
なんでこんなにゆったりした曲なのに気持ちよくノレるんだろう?
なんでこんなに指が動くんだろう(笑)?
何を吹いてるんだろう?


フレーズの歌い方やリズムの取り方、音でのやり取り、曲の展開、終わり方、
サックスがソロを吹いてる時の他のメンバーが何をやってるのか、などなど。

そのすべてがジャズです。

そして部分だけでもとりあえずパクりましょう。
ジャズ語を知るためにはまずは真似から。
それを自分の血肉に変えていくためにはパクるだけでなく分析も必要になってきますけど。


そのためにもジャズをやるために必要な事の最後はやっぱり音楽理論です。
深ければ深いほどそりゃ武器になるんでしょうけど、
我々社会人はそれほど時間が有り余ってはいません。

まずコード進行の流れとそのコード進行へのアプローチの仕方というか、
使えるスケールと、それを使ったフレージングが出来ることができないとどうしようもありません。
実はこれがアドリブのホントの意味での始めの一歩です。
自由に感覚だけで演奏してるのはまだドアを開ける前です。


ですから、まずほとんどの人が嫌がる理論ですがとても重要です。
それがわかると多くの曲が理解できるようになるし、
ジャズの聴き方がこれまた大きく変わります。
もちろん学問ですから多少の苦痛は伴うという方もいらっしゃるかもしれません。
しかし知らないと先には進めなくなります。
最低限の知識は理解していけるように努力が必要ということです。

曲の中の転調する部分など細かなところがまったく無視されると、
その曲をやってることにならなくなってしまいます。
わかっててやる場合は別ですが、知らないままはやっぱり・・・。
Cメジャーの曲だからといって全部Cメジャースケールだけでがっつりジャズになる曲はまれです。


理論の学び方は人それぞれですが、
先生について習うのが一番利口です。
僕みたいに独学から入ると相当に遠回りします(苦笑)。
いまだ曖昧な点がいっぱいありますし〜(^^;

でも以上の事が理解できてくるとジャズスタンダードバイブルが充分バイブルであることがわかります。
要はテーマのメロディーと基本的なコードが書いてあれば、
後はやるメンバー次第で料理すればいいことなのですから。



そしてジャズをやるのに必要なことの最後です。
生のジャズを生で聴く事です。
ジャズはアメリカ人だけの音楽ではありません。
そりゃ本場ニューヨークはトンデモナく憧れますが、
日本人のミュージシャンもすばらしい人たちがたくさんいます。


たいていお店は小さいのでかなりの至近距離で演奏が聴けますし、
演奏後などメンバーとお話しする事も容易です。
わからない事を質問するとたっぷり教えてくれる気さくな方も多いです。
最初は勇気がいるかもしれませんが、
何度か足を運ぶうちに生音のもつすばらしさに病み付きになります。


その中でじっくり聴いて、観て学ぶんです。
その人のカウントの出し方、ソロ吹いてない時の立ち振る舞い、表情、MC。
メンバー同士のコンタクトの取り方(アイコンタクトやジェズチャーなど)。
どうやってひとつひとつの曲をメンバーが同じベクトルに向けて作り上げていくかを。

サックスをやってる方ならまずはサックスプレイヤーがいるバンドでいいでしょう。
プロの生音のすごさに圧倒されます。



かなりの長文になってしまいました。
僕がサックス始めて16年目くらいなのですが、
特にここ4〜5年くらいでようやく気がついて実行している事をまとめた感じです。
もちろん聴くだけ,学ぶだけではうまくはなりません。


基礎練習がなにはともあれ一番大事です。
やりたい表現をできるようになるには技術の向上が不可欠ですから。
すべてを平行して経験していけば、
いつの間にか少しずつジャズの事が理解できてくると思います。
ぼくもまだまだ道の途中。


いっぱいいろんなところで恥をかきながら進んでいきたいと思います!
 
ジャズバイブルの著者でベーシストの納さんの理論の勉強に期待の教本が出ます。
独学派はぜひ。
アルトサックスライフ-コラム | permalink | comments(0) | -

この記事に対するコメント

コメントする